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優等生インテル、紛争鉱物フリー達成を発表 - Supply Management(CIPS) (2016-01-09) | ||
ラスベガスで1月6~9日に開催されたCES(Consumer Electronics Show)2016の基調講演で、インテル社CEOブライアン・クルザニッチ氏が、2016年からインテルの全製品が紛争鉱物を使っていないと証明できたもの(紛争フリー:conflict free)となるとの発表を行ったことが、ニュースになっています。 ■紛争鉱物申請の状況 とはいえ、インテル社は2009年頃から取り組みを進めてきた優秀な企業です。 実際はかなり難しい状況にあることは、購買担当者も認識しておくべきかもしれません(手を抜けというわけではありませんが)。現在の状況は、以下の様子のようです。 ・米国の状況 -SECは報告提出企業を最大6,000社と想定していたが、1,324社が2014年度の実数 -報告した企業のうちの3分の2が、調達国の判定ができていない分があると回答 ※米国の状況は、以下の米国会計検査院レポート(2015年8月)に発表されています。 「SEC Conflict Minerals Rule:Initial Disclosures Indicate Most Companies Were Unable to Determine the Source of Their Conflict Minerals」 URL:http://gao.gov/products/GAO-15-561 ・日本の状況 日本でもJEITA「責任ある鉱物調達検討会」が2015年10月に調査結果を公表しましたが、精錬所の特定に困難を感じると回答した企業が82%との回答になっています。 URL:http://home.jeita.or.jp/…/JP_Release_Summary%20of%20the%20S… ■インテル社の若者意識レポート ところで、インテル社ではCESとの発表に同期して、"Understanding Millennial attitudes towards Conflict free minerals"という調査レポートを発表しています。 URL:http://download.intel.com/…/Intel_Conflict_Free_Research.pdf これは、米国のミレニアム世代(18~34歳)を対象に行われたものですが、"Responsible Sourcing(責任あるソーシング)"という言葉を聞いたことがあると答えた比率が53%と過半数を越えているのは、興味深く思いました。 |