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コストテーブルなんて既に陳腐化した手法と思っている欧米購買部門 - MetalMiner (2016-02-26)

The classic“cost breakdown”gets a bad rap these days.It seems like an old school concept...(古典的なコストブレークダウンは、今日いわれのない避難を受けている。古い流儀の概念のように思われ...)

Spend Mattersグループで、金属相場情報などを提供してる MetalMinerのブログ記事(リンクは以下)の昨日の出だしの言葉がこれでした。ブログの内容事態は、TCO(Total Cost of Ownership)やライフサイクルコスト(取得から廃棄までの総コスト)と言ったコスト基準の概念ではなく、TVO(Total Value of Ownership)に対応した積み上げ計算モデルを作るべきではとの主張がざっくりとなされているに留まっている状況なのですが...(そんなに大したことは書いてない?)。

う~んと考えさせられたのは、コストテーブル(英語だと、Should-cost model(あるべき購入コストモデル)や、Total Cost Model(ライフサイクルコスト全体モデル)は、「古い流儀」と平然と書いてしまっているところです。MetalMinerが先進的な雰囲気を出そうとして、若干煽っているところもあるのかもしれません。でも、こういうことを書いても、"変な会社"と思われない状況がまわりにあるから、書けているのだと思います。

日本企業では、「コストテーブルに組み込まれている計算元データが保守されて無くて今は使えない」などの話は良く出てきますが、「コストテーブルは古い流儀」などとまで言い切れている企業はあまりないように感じます。
それに対して、欧米の主要製造業企業は、Should-Cost Modelなどの名称の元に、Excelなどの上に作っているにしても、これらのツールを既に揃えているなぁと思います。
さらには、コスト回帰分析モデルのコンサル会社は、ドイツ語圏(ドイツ・スイスなど)に結構な数存在していたりします。 コスト分析関連については、日本で見られないくらいに検索でヒットします。

確かに、ジャパン・アズ・ナンバーワンだった80年代頃は、精緻なコスト分析に日本企業は非常に長けていたと思います。欧米企業は、所詮サプライヤーの叩き合いでしょうといった認識でしたし、書籍にも「きめ細かさがなりない」とか書いてあったと思います。
しかし、その頃の先入観に囚われたままで従来同様に過ごしていると、実は欧米にかなり水を開けられている危惧があるように思えるのです。
「コストテーブルは古い流儀」と言い切れる、既にある程度の作成実績があって適否の見極めをもっているところはどのくらいあるのでしょうか?

※なお、MetalMinerが発行する金属市況に関する月次レポートは、MetalMinerサイトから無料で入手できます。

コストテーブルなんて既に陳腐化した手法と思っている欧米購買部門 #COBUY...

Posted by It's購買系 on 2016年2月25日