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調達の国際規格ISO20400が17年にも発行、持続可能性で購買プロセスに影響発生見込み-日経産業新聞 (2016-03-07)

ISO20400:持続可能な調達(Sustainable Procurement)の第3次原案(CD3)への賛否投票が期限を2016年2月12日として実施され、賛成票が8割を越えたとのことです。
その結果、2017年春にも、調達に関するUSOが発行しそうになってきました。

ISO20400は、ISO26000:社会的責任(CSR)のサブセットで、CSR上適正な持続性のある調達サプライチェーンを実現するためのガイドライン(手引書)になります。ISO9000や14000のような認定はありませんが、政府および経団連と官民で取り組んでいるテーマのため、来春の発行後はすべての企業の購買業務プロセスに、なんらかの影響が及ぶのではないでしょうか。

その概要をまとめた資料を作成しましたので、よろしければ下記PDFをご参照ください。ISO20400では、トップマネジメント、購買部門長、実務担当者が行うべき役割別のガイドが出ています。また当然ながら、サプライヤー対応にも影響が出ます。 なお、元々の記事は日経産業新聞の3月3日の11面に紙面掲載されましたが、本日ネット掲載されるまで留めておりました。有料会員限定ですが、以下が記事URLになります。
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO97937810S6A300C1X93000/

この記事では、ISO20400に加えて以下の様な動向が述べられていますが、英国のCIPSなど半数近くがこの関係の話題という状況が継続している状態で、この問題に関する捉え方の濃淡は各国の状況を反映してある(英国はとても盛ん)ものの、今後購買業務での様々な考慮事項が発生してくる可能性があります。
・昨年、ドイツで開催されたG7サミットの首脳宣言文書に、「責任あるサプライチェーン」という一節が盛り込まれた
・昨年12月、経済協力開発機構(OECD)は、衣料・靴製品の責任あるサプライチェーンのための作業を開始
・東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会から「持続可能性に配慮した調達コード基本原則」が公表された。

調達の国際規格ISO20400が17年にも発行、持続可能性で購買プロセスに影響発生見込み-日経産業新聞(Eの神話) #COBUY http://www.itscobuy.com/data/ISO20400概要.pdfISO20400:持...

Posted by It's購買系 on 2016年3月6日