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英政府は、調達のまずさから年100億ポンド(1.6兆円)を浪費している - FT他 (2016-03-07)

英シンクタンクのReformの英国政府調達の調査報告が発表され、Financial TimesやDaily Mailが大きく報道しています。特にタブロイド紙のDaily Mailは100億ポンドの無駄(FTは数十億ポンド)と大きく報じています。

2010年からの政府調達のオープン化とコスト削減の効果が徐々に出つつあるものの、主要な原因として、以下のような課題が指摘されています。

・支出状況がデータで把握できていない(何にいくら支出しているかわからない)
・公務員は購買業務プロセスをしっかりやることに注力するが、良い契約を結び、サプライヤーをモニターすることが疎かになっている
・もっとも複雑な購買の所要期間は220日から120日に短縮されたと政府発表されているがまだ欧州内で3番目にスローである
・中小サプライヤーの入札機会が増え、"too big to fail(大きすぎて落とせない"サプライヤーの数は減少した効果はあるが、契約までに関係部署と137回ミーティングを行い、375の書類作成が必要という事例のように、やたら手間がかかっている
・従来方式より20~50%の節減が見込めるオンライン購買をもっと活用すべきである(現在は不十分)

Daily Mailの記事URLは以下
http://www.dailymail.co.uk/wires/pa/article-3479699/Whitehall-save-10bn-year-improving-procurement.html

英政府は、調達のまずさから年100億ポンド(1.6兆円)を浪費している - FT他 #COBUY...

Posted by It's購買系 on 2016年3月7日