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ネスレ、ブラジルの奴隷労働コーヒー農園からコーヒー豆調達の疑い-The Guadian (ユニクロの告発実例も付記) (2016-03-09) | ||
ネスレとジェイコブズ・ダウ・エグバーツ(UCC上島珈琲の調達先)の大手コーヒー業者(両社で全世界の39%のシェア)が、奴隷労働を行っているコーヒー農園からコーヒー豆を知らずに調達していた疑いが報じられています。 その農園では、債務返済できなくなった労働者を連れてきて、無給、もしくは僅かな賃金で働かせた上、ゴミの山の中で睡眠を取らせ、家畜の横で水を飲ませるといった状況であると、デンマークの団体が告発しています。 両社は、その可能性を認めた上で、そのような奴隷労働を行っている農園からの購入を止める方向を表明していますが、一方でスターバックスとイリーは購入先農園をきちんと把握していたとのことです。 ネスレは、タイのエビ漁獲・加工の奴隷労働先から原料の調達を行っていたとのことで、昨秋不買運動の呼びかけがあったりで、引き続いての問題発生となりました。 http://www.nytimes.com/2015/11/24/business/nestle-reports-on-abuses-in-thailands-seafood-industry.html http://www.bbc.com/news/business-35106683 =========== これらは両方共ひどい状況の事例と思えますが、では実際に日本企業が告発された事例はどうなのでしょうか。2015年1月に、ユニクロはNGO団体SACOMから、中国のユニクロ取引先工場における労働環境に課題があると告発されました。 http://www.fastretailing.com/jp/csr/news/1501150900.html この事態に対して、ユニクロは適正な対応(改善プログラムの実施と報告の矛盾点指摘)を行って、大きな問題に発展すること無く処理しました。 そのSACOMの告発書が下記のURLより見ることができます。 http://sacom.hk/wp-content/uploads/2015/01/2014-UNIQLO-Investigative-Report_final_20150109.pdf 指摘内容は、前述のユニクロのホームページに要約されていますが、報告書の内容を見ると、こんなことも指摘事項になるのかという感触を持つものも無いわけではありません。 買い手企業がサプライヤーの些細なことまでも注意を向けないと...という場合もあります。 |