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震災5年/トヨタ、BCP道半ば−2月に大規模生産停止、効率生産と備え両立課題(増井専務インタビュー)-日刊工業新聞 (2016-03-11) | ||
愛知製鋼知多工場の爆発事故を振り返って、トヨタ増井専務へのインタビューに基づく記事が3月11日の日刊工業新聞に掲載されています。 サマリーは以下: 事故後、愛知製鋼は約1カ月分抱えていた在庫を消化しつつ自社のほかのラインでの代替生産、同業への委託生産によって供給をつなげる公算だった。 しかし実際は同業の委託生産でリードタイムの遅れが発生し、トヨタの大規模生産停止につながった。 部品供給停滞により10日間の国内全工場停止に追い込まれた震災以降、末端まで把握する調達網を”見える化“するデータベース(DB)を構築していた。 しかし材料系は穴だった。とりわけ特殊鋼という特殊材料において、同業他社に切り替えても、成分は一緒でも焼き入れの入り方が違うなどで同一品質にはならなかった。 愛知製鋼と有事の際のバックアップ体制はシミュレーションしていたため、有事の同業への委託生産には動けたが、同一品質が出ずにトヨタの操業停止となった。 「(調達網は)リーンにつないで、問題があったらすぐ手を打つというのがトヨタの基本」で、トヨタ生産方式(TP)での在庫を持たない方針は継続される。 しかし今後どうするかは課題として残る。
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