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部品供給の新工場ならば、アジアから北米回帰へ - デロイト、ボストンコンサルティングなど (2016-03-16)

1月20日のIt's購買系で「米国製造回帰は一過性、アジアからのオフショア調達が継続」というATカーニーのレポートを紹介しました(https://www.facebook.com/itscobuy/posts/1098140053550571)。しかし、今後の方向性・意欲としては違った方向になってきているというレポートがボストンコンサルティグやデロイトから出てきています。

昨年10月のデロイトのレポート「Footprint 2020 study」(http://www2.deloitte.com/us/en/pages/about-deloitte/articles/press-releases/footprint-2020-global-manufacturing-study.html)では、1/3の企業が北米への製造回帰を検討しているとのことです。このレポートではメキシコが最適地と考えられていました。 いわゆるBofA/メリルカーブで、中国とメキシコの生産コストが2011年ごろに逆転するとが言われてきました(コメントの図1)。

しかし、昨年12月のボストンコンサルティングの調査では、新工場設置ならば北米(米or墨)という結果になっているとのことです(コメントの図2)。また、AlixPartnersの調査では、安全・セキュリティ面で、メキシコよりも米国を好む企業が年々増加している傾向が伝えられています(コメントの図3)。

日本企業としてはあまり該当しないかもしれませんが、アメリカでの調達を考える場合には頭の片隅には入れておいたほうが良いデータかもしれません。また、ATカーニーが指摘していたように、電子産業などは中国南部の産業集積の関係から現状維持になるなど、産業によって動向は異なると思われます(US市場向け自動車などは、昔からメキシコ主体でした)。

部品供給の新工場ならば、アジアから北米回帰へ - デロイト、ボストンコンサルティングなど #COBUY...

It's購買系さんの投稿 2016年3月16日