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企業の間接材購買はアマゾンが制覇 – アスクル, MonotaRO, 間接材ITベンダーの仕事が消える (2016-04-14)

なぜアマゾンは法人向け(B2B)小売業に乗り出さないのだろうか、それほどに法人向け販売は魅力はないのだろうか。

…もしかするとそのように思われている方もいらっしゃるかもしれません。でもそれは正しくありません。アマゾンは既に乗り出して、米国で急速にビジネスを拡大してきています。そしてもしかすると、我々はアマゾンの画面に向かって、全ての間接材を手配するような将来を迎えるかもしれません。その時には、アスクルやMonotaROといった間接材販売ベンダーどころか、間接材購買システムのITベンダーもほとんど影が薄くなってしまっているでしょう。少し極端な話題に思われるかもしれませんが、どうしてこのようなことが考えられるのかを、ブログ記事で書いてみました。

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アマゾンは2015年4月に法人向け(B2B)販売を行うアマゾンビジネス(Amazon Business)を立ち上げ、企業向けビジネスへの本格的進出を、米国市場から始めました。その後、急成長しているぞとの噂を何度も耳にしましたが、アマゾンからの正式な業績発表がないまま、2015年中は実態不明という状況でした。

しかし2016年になると、急成長の状況が垣間見えてきました。まず最初はアマゾンの2015年度第4四半期決算報告です。「既に20万件の会員を獲得」との記載がありました。加えて、「アマゾンビジネスが市場に進出してきたのだから、合併を認めてほしい」とステープルズとオフィスデポ合併審査の承認理由に挙げられたことから、アマゾンビジネスへの注目度が俄然上昇したのです。

ちょうどその時、アマゾンビジネスが行う講演のタイトルが流れてきました。そのタイトルは「これが購買の未来だ(This is the Future of Procurement)」。設立から約11ヶ月を経た3月14日に、ISMとSpend Matters主催”Global Procurement Technology Summit 2016(GPTS2016)”で、アマゾンビジネスのヴァイス・プレジデント、プレンティス・ウイルソン(Prentis Wilson)が行う基調講演(Keynote Session)は、こんな挑発的なタイトルだったのです。

そこで、現在米国の間接材販売市場で何が起こっているのかから始めて、GPTS2016のプレゼンで何が話されたのか、それが今後日本も含めた間接材オンライン購買にどのような影響を与えそうかをまとめました。

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※内容が長文になりましたので、It's購買系ブログにまとめました。