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グローバル大企業といえども、その半数の発注業務は電話、FAX、電子メール主体-GT Nexus (2016-04-15)

IoTが話題になるなどデジタル化の潮流が進んでいるように思われますが、実は言われているほどサプライチェーンの電子化は進んでいないぞという調査報告が公開されました。

Capgemini ConsultingとGT Nexusが、主に欧米の20カ国337人の購買エグゼクティブに対して実施した調査によると、回答者の48%がサプライヤーとのやり取りを電話・FAX・電子メールで行っていると回答したとのことです。
しかし5年後には、回答者の95%はもっと自動化が進んでいると考え、94%はリアルタイム化していると考えています。

主要な回答事項は次のようになります。

サプライチェーンのデジタル化の重要性:
・回答者の50%が、サプライチェーンのデジタル化が「非常に重要」と回答
・回答者の25%が、サプライチェーンのデジタル化が「重要」と回答
・すなわち回答者の75%が、サプライチェーンのデジタル化が「重要」以上と考えている

サプライチェーンのデジタル化の進展状況
・回答者の33%が「不満足」と回答
・ただし「非常に不満足」としたのは回答者の5%のみ

サプライチェーンのデジタル化を推進する技術要素で、普及が不十分なもの
・サプライチェーン可視化プラットフォーム/ツール(94%)、ビッグデータ分析(90%)、シミュレーションツール(81%)、クラウド(80%)が上位
・しかし回答者の48%が電話・FAX・電子メール頼みなのは前述の通り

今後5年での劇的な変化という観点からは
・より広範囲でのサプライチェーンデータの入手については、現在も可能と回答したのは15%だが、5年後には54%が可能になると考えている
・より広範囲でのサプライチェーンデータの分析については、現在も可能と回答したのは23%だが、5年後には68%が可能になると考えている
・サプライチェーンの自動化については、回答者の95%はもっと進んでいると考えている
・サプライチェーンのリアルタイム化については、94%はもっと進んでいると考えている

なお、このレポート"Large global companies still manage supply chain with phone, fax and email"の入手先URLは以下。
http://www.gtnexus.com/resources/papers-and-reports/current-and-future-state-digital-supply-chain-transformation