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日本のサプライチェーンの質は世界第2位で、ローカルサプライヤーの質は世界トップ、FXグローバル社の2016年レジリエンス指数 (2016-05-16)

世界130の国・地域を順位づけした、大手不動産保険会社のFMグローバル社のレジリエンス指数の発表があり、日本のサプライチェーンの質は世界第2位(1位はスイス)との結果になりました。

この指数は、経済的安定性(Economic factor)、リスクの質(Risk Quality Factor)、サプライチェーンの質(Supply Chain Factor)の3つから、事業実施の安全性を判定するものです。経済低成長と自然災害リスクで総合評価は第33位の日本ですが、サプライチェーンの質に関しては第2位(95点:1位は100点のスイス)になっています。
サプライチェーンの質の評価の内訳は、汚職防止(世銀が元データ)で14位、インフラ整備(世界経済フォーラムが元データ)で7位に対して、ローカルサプライヤーの質(世界経済フォーラムが元データ)が1位の100点満点と突出しています。

元データに対しFXグローバル社が非公開の独自集計を行っているため点数集計方法の詳細は不明ですが、デロイトの「グローバル製造業競争力調査(https://www.facebook.com/itscobuy/posts/1154819114549331)」で、日本の経営者が自国サプライヤー群に大きな信頼を置いていることが示されたことと加えて、国内外で日本のサプライヤーの質に対する評価が高いことは、少し留意しておくべきかもしれません。

Forbesの2016年レジリエンス指数の記事のURL:
http://forbesjapan.com/articles/detail/12114/1/1/1

Supply & Demand Chain Executivesの記事のURL:
http://www.sdcexec.com/news/12205958/lower-oil-prices-and-threat-of-terrorism-impacting-global-supply-chain-resilience

FMグローバル社のレジリエンス指数ページのURLは:
http://www.fmglobal.com/research-and-resources/tools-and-resources/resilienceindex

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なお、四半期で発表されているCIPS(Dun & Bradstreet UK)のリスク指数レポート(2016年第1四半期分)も同時期の4月29日に発表がありましたが、台湾地震が発生したアジア地区を含めて、こちらはそれほど大きな変化はありませんでした。
CIPSリスク指数レポートのURLは以下:
https://www.cips.org/en-SG/cips-for-business/supply-assurance/cips-risk-index/