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A.T. カーニーがサプライチェーンリスクに関するレポート「運が尽きた? 不確実な時代の供給管理」を発行 (2016-05-25)

A.T. カーニーがサプライチェーンのリスク管理に関するレポート「運が尽きた? 不確実な時代の供給管理(Is Your Luck Running Out? Managing Supply Risk in Uncertain Times)」を発表しました。

サマリーページ(以下のリンク先)の翻訳は以下になります。

また、レポート本体のダウンロードページヘのリンクが切れていますが、レポートは以下より入手可能です。
http://hmc.rapidratings.com/lp-download-atk-report

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「運が尽きた? 不確実な時代の供給管理(Is Your Luck Running Out? Managing Supply Risk in Uncertain Times)」

サプライチェーンの断絶を迅速に識別、診断、解決できる購買部門は、避けることのできない嵐を切り抜けるに、ベストな位置づけとなろう。

供給リスク管理の実用アプローチ

今日の供給管理のリーダーは、影響が大きく明確な成果をあげる活動に重点を置くことで、戦略的なビジネス部門としてのポジションを確保している。しかし、リスク管理は、優先順位リストの下位になってしまっている。その結果、サプライチェーンは、主立った業務の断絶とはみなされない、単なる一課題に留まりがりである。しかしリスク管理を見過ごしてしまうこと-というよりは「運があることに期待する」戦略-は、公共機関、民間企業の双方共に財務的に脆弱で、かつ地政学的・経済的にも脆い現在の環境では、購買部門の大きな弱点になる。

図1.ソーシャルメディアから把握したサプライチェーン課題(2015年に23,000投稿を分析)

供給管理者の責任に関して記した、広く普及している著作がここ10年にわたって書かれてきた。そこでは、ビジネス要件を定義して、供給市場でのその優先順位付けを行うこと、最重要サプライヤーを識別して、魅力的な製品・サービスを開発するためのパートナーシップを結ぶこと、サプライヤーが市場優位性を有し、長年に渡り価値をもたらしてくれることを確実にできるようにサプライヤーとの関係再構築を行うこと、より広範囲のサプライチェーンにわたってリスク管理を行うこと、といった新しい活動が取り上げられている。

しかし、多くの組織では売上と利益に貢献するためのサプライヤーとの戦略的な関係を構築しているものの、購買部門のリーダーにとってはより広範囲のサプライチェーンに潜んでいるリスクの管理に取り組んでいるところだ。多くの人々が、実行能力と予算不足が最大の障害と述べている。起こらないかもしれない問題の影響を回避/最小化するために、限られたリソースを優先的に投入することは難しい。だからこそ、必要なのは階層化された実用的なアプローチであり、雑音情報を区分し、価値ある情報を把握し、運が尽きる遥か前に強力な洞察を生み出すための最良のツールを適用していくことである。