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3Dプリンター、ロボット、IoTにより、今後20年でアセアンの1億人以上の職が消滅-ILOレポート (2016-07-09)

国際労働機関(ILO)が7月7日に公開したレポート"ASEAN in transformation: How technology is changing jobs and enterprises"によると、3Dプリンター、ロボット、IoTなどの技術適用が急速に進み、アセアン地区での低スキル労働を機械化することにより、東南アジア5カ国の給与所得者の56%の1億3700万人の職が失われるリスクが大きいとのことです。

レポートは、330件のインタビュー調査、6,700件のアンケート調査結果をまとめたもので、自動車および自動車部品、電機電子、衣料、ビジネスアウトソーシング、小売の5業種に分けて記述されています。

アセアン地区のサプライヤーへの依存度が高い日本企業は、このようなコストトレンドの変化に配慮し、かつ調達先の国内回帰も含めた対応策を考えていくことが必要になり、そのための参考資料になるレポートと思われます。

なお、朝日新聞(日本語/英語)の該当記事URLは以下
(英語の方が詳しい記述ですが、機械化の具体的内容などの記述が不十分があります)

東南アジアの労働者、機械化で1億人以上が失職の恐れ=ILO [日本語]
http://www.asahi.com/business/reuters/CRBKCN0ZN0NA.html
Southeast Asian jobs may be lost to automation in next two decades[英語]
http://www.asahi.com/ajw/articles/AJ201607070056.html