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メキシコ新工場開設に合わせて、トヨタはサプライヤーに開発・生産・物流方式の抜本見直しを求める-Automotive News (2016-08-04)

8月1日のAutomotive Newの"State of Suppliers(サプライヤーとのつきあい方の特集欄)"では、トヨタの共通化戦略「TNGA」のモデル工場となるメキシコのグアナファト州の新工場の建設に伴い、トヨタがサプライヤーとの購入関係の見直しを進めていると報じています。

北米トヨタの上級副社長などの幹部から、Automotive Newsが得た主な情報は以下。

・メキシコ新工場立ち上げのために、サプライヤーとのミーティングや現地視察を重ね、サプライヤーがスケジュール通りに成すべきことを達成できるように、日本で実施するのと同様の協働方式で、対応を図ってきた。

・これらのサプライヤーとの活動は、新工場建設が公表される何年も前から行われてきた。さらに2017年からTNGAアーキテクチャー対応のカムリを生産開始するジョージタウン工場のノウハウも移転する予定。

・TNGAアーキテクチャーの自動車に必要な軽量部品をサプライヤーから提供してもらうために、自社で開発した生産技術のサプライヤーへの開示も積極的に進めていく。

・その上で、サプライヤーの開発。生産、物流方式の全面見直しを要求する。工場床面積は2008年から4割減、CO2排出量は北米基準の52%減など。

・ジャストインタイムの基本思想は維持。しかし、輸送距離・料金を考慮したサプライヤー生産地域の見直しといった物流見直しは進めていく。

・さらに、メキシコ新工場近隣サプライヤーの新規開拓を進めていく。

・このようにして、従来の北米調達の枠組みを大きく見なおした新調達体制を、2019年の新型カローラを生産するメキシコ新工場開設に合わせて実現する予定である。