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ハッピーニューイヤーの挨拶状に同封して値上げ通知が来た!!-Supply Chain Dive (2016-10-26)

2017年はコスト上昇の予感とともに、購買部門に脚光か?

「新年おめでとう、さあ値段が上昇するぞ:価格上昇期がやってくるが、その対応は」といったタイトルの記事がSupply Chain Diveに掲載されたのが10月18日のことです。

その書き出しは、以下のようになっています。

"今年の取引への感謝と来年のビジネスの成功を願う言葉の年末年始の挨拶状がサプライヤーから届く季節が間もなくやってきます。挨拶状は、CEO,マーケティングのヘッドの名前で届き、そこにはセールス担当者全員のサインが入っています。
おそらくそこには、スヌーピーとクリスマス飾りの犬小屋の写真が入っていることでしょう。もしかしたら、会社のロゴが入ったカレンダーも同封されているかもしれません。しかし、もっと有り得そうな同封物は、値上げ通知です。明けましておめでとう、さあもっとお支払をいただかねばならなくなりました...といった。

(それ以降は、様々な対応策の例をを紹介した記事になっています))

OPECの8年ぶりの原油減産合意が報道されたのが9月末のことでした。変化の予兆は出始めています。

さらに、日経新聞の「ROE重視と企業価値創造(2)資本効率性より収益性に課題」で、日本企業のROE改善の最優先項目は、売上高純利益率の向上にある指摘がなされています。しかしながら、アベノミクスによる景気好転の兆しは、以前と異なりコストよりも売上に目が向く傾向になっていたかと思います。また、以前取り上げたHackett Groupのレポートは、コスト削減率の伸びが停滞している状況を明らかにしていました。

しかし、2016年の世界景気不調などを受け、再びコストに、すなわち購買の世界に目が向いてくるのではないだろうかと、そんな雰囲気が漂ってきているのではないでしょうか。

[参考]ROE重視と企業価値創造(2)資本効率性より収益性に課題
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO08417930V11C16A0KE8000/