買掛支払期限が守られていたら、英国中小企業の5万社は破綻しなくて済んだのに-Supply Management(2016年11月30日)

買掛支払期限が守られていたら、英国中小企業の5万社は破綻しなくて済んだのに-Supply Management (2016-11-30)
期限通りの支払が行われていたら、2014年だけで5万社の英国中小企業の破綻が防げたのに...と、FCB(Federation of Small Businesses:英国中小企業団体連合会)のレポート"Time to Act: The economic impact of poor payment practice"が報じています。英国政府は"Prompt Payment Code"を制定して、FTSE 350の大企業に対しては適正サイトでの支払を規定しています。しかしFTSE 350でなく全体を見ると、中小企業に対する支払の約30%は遅延し、その79%は支払遅延金利も支払われていないとのことです。さらにその比率は、2011年よりも悪化してきているとのことです。その結果、中小企業の37%は資金繰りに問題を生じたことがあり、2014年で50,000社が破綻したと見込まれる。逆に、期限通りの支払いが行われていたら、25億ポンドの経済改善効果があるだろうとのことです。日本企業はさすがに支払期限遅延をここまで起こすほどルーズではないと思われますが、いよいよ金利上昇が見えてきた中、リーマン以来の支払サイトの問題は、2017年以降に注目が集まり始めると思われます。 (参考)FSB記事:Stop late payments, save 50,000 small businesses http://www.fsb.org.uk/media-centre/latest-news/2016/11/16/stop-late-payments-save-50-000-small-businesses