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LNG調達を巡る2つのニュース-スワップ取引(東京ガス)と仕向け地条項付調達停止(JERA)-日本経済新聞他 (2016-11-30)

2020年までに45%の消費増が見込まれ、かつ価格が全産業に影響を及ぼすLNG(液化ガス)の調達ですが、11月後半に2つのニュースがありました。

1つ目は、東京ガスと英国セントリカ社の、日英の最大手ガス事業者間でのスワップ取引協定です。東京ガスが調達権益を持つ米国産シェールガス由来のLNGをセントリカ社に提供するとともに、セントリカ社のアジアLNGのを日本向けに提供をうけることにより、米国からLNGを運搬する輸送コストの削減を狙うものです。

もう1つは、中東産などの仕向け地条項(転売制限)付の液化天然ガスの新規調達を、世界最大のLNG購入者であるJERA(東電と中部電の合弁会社)が停止する発表がありました。JERAの購入規模拡大による交渉力強化が影響していると、日刊工業新聞などで解説しています。

エネルギー確保という大きなテーマの話になりますが、同時期に2つの報道が出てきました。

日刊工業新聞(ニュースイッチ):LNG調達、転売を認めない売り手優位の状況は変わるか
http://newswitch.jp/p/6850

(参考)東京ガス:英国セントリカ社との「相互協力に関する協定」の締結について
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20161121-01.html