アップル、GEなどの米企業がミャンマーの反政府勢力の錫鉱山から原料調達-ロイター他 (2016年12月1日)

アップル、GEなどの米企業がミャンマーの反政府勢力の錫鉱山から原料調達-ロイター他 (2016-12-01)
様々なメディアが、アフリカの紛争鉱物規制に対応しているアップル、GE、ティファニーさらにはスターバックスなどの約500社の米企業が、ミャンマー北東部の中国系少数民族が保有する錫鉱山で産出する原料を、中国商社経由で購入していると、告発する報道を行っています。この鉱山は、中国とミャンマーの国境近くに位置し、2003年に麻薬取引で米国の制裁対象となったワ州連合軍（UWSA）が統治しているとのことです。米国政府がこれらの企業に制裁を加える可能性は小さいと想定されていますが、かつてパキスタン・タリバンの影響下にある状況で綿製品の調達を多くの米企業が控えたように、報道された企業が自主的にサプライヤーを変更する可能性があげられています。なお、紛争鉱物は治安が無い無法地帯のコンゴを司法長官時代のヒラリー・クリントンが訪問して、多くの女性が武装勢力に暴行されている状況などに起因して、ある意味政治的な意図でドット・フランク法1502条に加えられたという経緯です。しかし今回の武装勢力は中国との結びつきも強く、米政府は手を出しにくい状況ではないかと思うのです。ただし、米国で事業を展開する日本企業にも影響が及ぶ可能性があります。 ※関連記事 Apple Inc. (NASDAQ:AAPL) Myanmar Suppliers Are Insurgents In Control of A Tin Mine http://presstelegraph.com/2016/11/30/apple-inc-nasdaqaapl-myanmar-suppliers-insurgents-control-tin-mine/ Apple, GE Suppliers Linked to Rebel-held Myanmar Tin Mine http://fortune.com/2016/11/29/apple-ge-supply-chain-myanmar/ FACTBOX: Companies whose suppliers may source tin from a rebel Myanmar mine http://www.reuters.com/article/us-myanmar-tin-factbox-idUSKBN13N1W0