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日立とキャノンに続いてファーストリテイリングにも、人権NGOが日本企業に厳しい判定のレポートを発表-Supply Management(CIPS) (2016-12-14) | ||
強制労働・人権問題の企業採点集計NGOであるKnowTheChainが、アパレル・靴業界の採点結果を発表し、アディダスやGAPが高得点を取った一方で、ファーストリテイリングが、トレーサビリティとリスク評価、採用、従業員の声で低得点となり、評価対象20社中15位になりました。 評価は以下の7項目で行われています。 ・ルール/規約公表とガバナンス(Commitment and Governance) ・トレーサビリティとリスク評価(Traceability and Risk Assessment) ・購買業務の実施方式(Purchasing Practices) ・採用(Recruitment) ・従業員の声(Worker Voice) ・モニタリング(Monitoring) ・救済策(Remedy) なお、この団体はICT業界、食品・飲料業界、アパレル・靴業界の3業界で、20社を選定して、採点と順位付けを行っています。 6月にICT業界レポートが発表されたときには、日立、キヤノン、キーエンスの日本企業が押し並べて低得点になり、The Guardian紙で「日立、キャノンは強制労働に十分に取り組めていないと、新レポート」という記事が出ました。 果たして各団体が独自考案した数値や順位を公表し、企業業績に影響を与えかねない状態が作り出される風潮が適正かどうかがあります(WWFなどは優れた企業のみを発表などの方法を採用)し、評価対象企業の選定(ICTではソニーもパナソニックも入っていないなど)にも疑問がありますが、The Guardianなどで報道されることから留意は必要かと思われます。 参考 KnowTheChainサイト:https://knowthechain.org/benchmarks/1/ Guardian記事:"Hitachi and Canon not doing enough to tackle forced labour, says new report" https://www.theguardian.com/sustainable-business/2016/jun/23/hitachi-canon-ict-companies-forced-labour-supply-chain-benchmark-report |