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次期米大統領、自らのトップ交渉でエアフォースワンとF-35戦闘機のコストダウンに乗り出す-Times (2016-12-23)

新機体に更新される大統領専用機エアフォースワンのコストに対しては、当選後に「40億ドルとは高すぎる、コストが制御不能状態に陥っている、キャンセルしろ」とクレームを付けていたドナルド・トランプ次期米大統領ですが、12月21日に米国防省の調達担当者とともに、ボーイングとロッキード・マーティンの2人のCEOとミーティングをもち、以下の成果をあげたとのことです。

・新エアフォースワンとなる747-800のキャンセルはないものの、今後も協議を続けていく同意をボーイングのCEOから取り付ける。ボーイングCEOは「まだ建造にかかっていないので、要件調整の余地がある」とのコメント」を発表。実質的に40億ドルよりは下がる状況を作り出したようです。
・F-35ステルス戦闘機は、ロッキード・マーティンのCEOから現行コスト削減の同意は取り付けられていないものの、打ち合わせ後にトランプ次期大統領が「コストダウンをしていく、コストだ。特にF-35はとても高い。ダンスは始まったところだよ、コストを抑え、美しく収めるつもりだ」と語っています。

トランプは、自ら直接交渉すると言って、国防省スタッフを率いて交渉を行ったとのことで、国防購買交渉の場に出てくる大統領など、普通ではないと記事は報じています。

もしかすると、世間に名を知られたやり手のトップを、購買交渉にかかわらせるときの参考事例になるかもしれません。

GAPの公開を報じた記事:Gap becomes latest to reveal its supplier factories-Daily Mail
http://www.dailymail.co.uk/wires/afp/article-3780532/Gap-latest-reveal-supplier-factories.html