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認識と真実-買い手信頼度調査から抽出したサプライヤーの7つの本音-Procurious (2017-01-19) | ||
購買コミュニティ"Procurious"の運営母体である"The Faculty"社は、サプライヤーを対象に買い手企業を本音ではどう思っているのかという"Supplier Confidence Index"調査を勧めているとのことです。 「あなたのサプライヤーが、あなたを本当はどうおもっているかを考えたことがありますか? (あなたが思っている)認識と(サプライヤーが思っている)現実の間には、どのくらい大きな隔たりがあるのでしょうか?」というサブタイトルとともに、その調査結果の中間報告が提示されました。 耳が痛い内容もありますし、また海外の調査結果ではありますが、なるほどと思える項目が並んだように思います。 1.組織間連携: 普段は"ビジネスパートナー"と呼んでくれても、コスト削減目標が厳しければ、コストだけでギリギリと押してきて、総合的なパートナーとしての要素は忘れられるんだよねとの声が多数。 2.関係とコミュニケーション 買い手の組織がサイロ化し、組織間連携がないと、何度も同じ説明を繰り返して手間がかかったり、さらには複数の相手から別々の指示が来るなどでは困ってしまう。 3.価値創造機会 買い手企業がサプライヤー提案を受け入れてくれるようになってきたのはありがたい。 4.商売関係の強さ 予定外の範囲変更と無償サービスがしばしば要求されるが、それが今後のビジネス取引に影響が及ぶものであっても、サプライヤー側からその事態をあえて口にはしていない。 5.ややこしい購買プロセス 官民のどちらにも、不必要にややこしい購買プロセスがあると言っている。 6.ビジネスプロセスの有効性 需要予測の精度には強く関心があり、必要とあればサプライヤーが強力・手助けも考えるが... 7.情報システムの連携 中間手作業を省くシステム間の連携が進んでいるのは歓迎するが、まだ連携余地はある。 リーマンショック以前の需給逼迫期から、"Customer of Choice(サプライヤーから選んでもらえる買い手)"といった呼び方で、サプライヤーの本音を探る動向が出てきていると認識していますが、その流れに沿った調査かと思います。そして調査名称が「サプライヤー満足度」ではなく、「サプライヤーの買い手信用度(Supplier Confidence)」のところに特色があるようにも思います。 |