ハーバード・ビジネス・レビュー誌、新たな購買関連レポートを発表 (2017年6月15日)

ハーバード・ビジネス・レビュー誌、新たな購買関連レポートを発表 (2017-06-15)
ハーバード・ビジネス・レビュー(HBR)誌が、新しい購買関連レポート"High-Performance Sourcing and Procurement: Driving Value Through Collaboration"を発表しました。 376名の上級管理職への調査結果からのレポートでは、顧客に対していないバックオフィス部門となると先進情報技術の適用が遅れている。それは購買部門に対してでも同様である。ただし、購買部門に最先端情報技術を適用し、個人間のサイロ化を排し、コラボレーションを促進し、ハイ・パフォーマンスの購買業務を行うことが、コスト削減を越えた価値を生み出すとしています。そのためには、購買部門に留まった視野を脱し、全社観点から業務を進める必要があるとしています。このレポートのダウンロード画面に記されている重要ポイント(Key Takeaway)は、以下の通りです。・今日のストラテジックソーシング機能では、事業部門の要件とサプライヤー対応(その能力とやる気の引き出しなどを含む)の双方の過去に例がないような、極めて広範囲の対応が行われている。このため、ソーシングチームは、事業部門の要件や目標に完全に対応しつつ、サプライヤーの健全で建設的な競争を促進しなければならない。・ストラテジックソーシングを志向する企業は、単に無駄を排し、コストを削減し、業務効率を向上しただけではない、相応の経済価値が生み出されねばならない。さらには、競争力を向上させる密接な関係を事業部門と構築し、利益を出し、購買スピードも向上させねばならない。・最新テクノロジー・プラットフォームは、過去の分断されていた個々人やプロセスを統合し、工数がかかり間違いも生じた手作業プロセスを排除し、ソーシング活動とその業績を隈なく可視化し、企業全体にわたる統一購買方式の導入を促進し、社内外の関係者がリアルタイムに効果的な活動を行うことを可能にする。 ※レポートのスポンサーが、新興購買ソリューションベンダーのScout社のため、情報技術によった内容になっていますが、HBRのレポートとして、シニアマネジメントのインタビューも含め、興味深く読めます。参考) Tell the CEO: Strategic Sourcing and Procurement’s Role in Business Success-Spend Matters https://spendmatters.com/2017/06/12/tell-ceo-strategic-sourcing-procurements-role-business-success/ Strategic sourcing helps Levi's connect the dots-Supply Management(CIPS) https://www.cips.org/en/supply-management/news/2017/june/strategic-sourcing-helps-levis-connect-the-dots/