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2050年度までの環境目標、パナソニックとコニカミノルタが策定-日刊工業新聞 (2017-06-22) | ||
パナソニックとコニカミノルタの環境目標/ビジョンの策定について、日刊工業新聞が報じています。さらにコニカミノルタは、6月16日の日経産業新聞でも報道され、また積水化学のCO2削減目標中長期計画も6月19日に日経産業新聞で報じられるなど、各社の中長期的な環境対応計画の策定が引き続いて報じられています。 この状況は、2016年11月に発効したパリ協定を一因とし、企業もそれに対応した目標設定を迫られていることにあります。 1月のCDPのレポートで、企業本体よりも調達サプライチェーン(サプライヤー川)に働きかける方がよほど温室効果ガス削減効果が大きいことが報じられて話題になりましたが、環境目標の設定は購買調達領域も無関係ではない状況と思われます。 (参考:大企業89社がサプライヤーに働きかけたら、フランス1ヶ国分以上の温室ガスが削減できた!-Supply Management(CIPS) :https://Fwww.facebook.com/itscobuy/posts/1397961930235047) ■パナソニック ・社員がより分かりやすいように、二酸化炭素(CO2)排出量ではなく、エネルギーを目標値として採用。 ・同社商品が作るエネルギーを、同社の事業活動で消費するエネルギーよりも多くする2050年度までの環境目標を設定(現状では「作る」が1に対し、消費が10、CO2排出量に換算すると80%以上の削減となる) ・消費するエネルギーには同社の拠点、調達部品の生産、顧客による同社商品の使用も含む。 ■コニカミノルタ ・事業活動のCO2排出量を2050年度に2005年度比80%削減する目標を設定。 ・同社の工場で培った省エネルギー化の手法を提供し、取引先の削減を支援する(中国や欧州の取引先で省エネ対策を拡充する)。 ・コニカミノルタの社員が取引先に出向いて、エネルギー管理や廃水処理などの問題点を洗い出して改善策を指南する。サプライヤーの消費エネルギー削減は、調達品のコスト低減にもつなげる。 (参考)取引先のCO2減らします コニカミノルタが環境ビジョン(2017年6月16日)-日経産業新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ15HI6_V10C17A6000000/ ■積水化学 ・パリ協定に合わせて日本政府が示した産業分野での温暖化ガス排出削減目標の水準を反映し、2030年度の目標を設定。2030年度に13年度比で26%減とする(2019年度に6%減)。 ・従来の「総量維持」を止めて、数値目標を明示した。 ・最終製品メーカーでなく、素材メーカーもこのように取り組みを始めている。 ・ただし、記事の内容では、社内設備更新が主要策。 (参考)積水化学、CO2、30年度に26%減、中長期計画を策定、エネ効率向上へ設備更新(2017年6月19日)-日経産業新聞11面(ネット掲載なし) |