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でもワークライフバランスに結構満足して、野心的で上昇志向の英購買職ーSupply Management(CIPS) (2017-06-30)

一方で、購買職の労働環境に関するもう1つの記事がSupply Management(CIPS)で6月2日に報じられています。こちらはは「Procurement professionals 'more ambitious'(購買職は'より野心的')」というタイトルで、人材調査・リクルーティング企業のHey社の「What Workers Want Report 2017」という440人に調査したレポートの内容が紹介されました。

それの概要は以下。

・自分が野心的である(上昇志向である)と考えている購買職は81%で、その他の職種平均の78%よりも高い比率。
・将来就きたいポジションは、CPOが19%、上級管理職には46%がなりたいと思っている。
・しかし現在の役割には40%が不満

・キャリアを維持・向上するためにトレーニングや能力開発を重要視し、与えられない場合は転職すると答えたのは38%。また採用時には、受講してきたキャリア開発プログラム(CDP)やトレーニングを重視すると回答したのは84%。

・さらに転職の決め手としては、職場文化、福利厚生、キャリアアップが54%を占める一方で、ワークライフバランスを含めた良好な職場文化の環境に移るために給与ダウンもありうると答えたのが64%となっています。

・なお、ワークライフバランスが平均もしくはそれよりひどいと答えたのは47%。など

⇒すなわち、半数以上がワークライフバランスが平均より上と思っていることになります。

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余談ですが、日本企業で熱意ある社員は6%とのギャラップ調査の報道が、先日日本経済新聞などでありました。しかしこの調査、主要な国では米国だけが30%超と突出する調査(12問の質問に回答することで判定)であり、世界平均は13%程度(英国も同程度)で、東アジアは押し並べて一桁台と、文化特性が随分と現れています。ギャロップ社は「世界的危機」などと煽って見せているのですが。

「熱意ある社員」6%のみ 日本132位、米ギャラップ調査-日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO16873820W7A520C1TJ1000/

The Worldwide Employee Engagement Crisis-Gallop
http://www.gallup.com/businessjournal/188033/worldwide-employee-engagement-crisis.aspx