車メーカー調達担当に聞く（１）トヨタ自動車常務役員・白柳正義氏-日刊工業新聞 (2017年7月12日)

車メーカー調達担当に聞く（１）トヨタ自動車常務役員・白柳正義氏-日刊工業新聞 (2017-07-12)
日刊工業新聞で本日より「車メーカー調達担当に聞く」という「完成車メーカーの調達担当役員に戦略を聞く」連載が開始され、第１回目にトヨタ自動車の白柳正義氏へのインタビュー記事が掲載されています。その概要は以下。・社内カンパニー制が導入されたが、カンパニーの外に位置する調達では、カンパニーとバイヤーやサプライヤーの声がすぐに伝わるようにしている。・一方で、地域軸やカンパニー軸の横串はしっかり通し、競争力をオールトヨタで最大化していくことも調達の役割である。・（新設計思想）『ＴＮＧＡ』の導入・展開につれて部品も競争力も磨かれたが、今後の法規制や環境対応、技術変革に向けて、今年は次に向けて競争力を上げるための弾込めを始めたい。・先進技術(ソフトや電子部品)の原価に占める比率が向上することが確実だが、それらは価格低下も激しい特性もあり、現在勉強中である。・燃料電池車の設計段階でのコストダウン検討も技術部と進めている。・完全子会社化したダイハツが優れているところはトヨタが学び、トヨタが優れているところはダイハツが学ぶ相互関係にある。・自然災害や事故対応などの対策は、平時の問題解決力や現場に寄り添ったやり方で、事故の未然防止、代替生産の実行力、早期復旧の三つの軸で昨夏から取り組んでいる。