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原価割れで納入を強要、関係ない仕事をただ働き 下請けは泣いている!-クローズアップ現代 (2017-07-12)

「下請けGメン」に密着すると、「景気回復の中で何が起きているのか」がわかってきたという出だしで、実態を列挙した記事(7月10日の番組「密着!下請けGメン中小企業いじめの深層」に基づく)が、クローズアップ現代のサイトに掲載されています。

記事には、下請けGメンが実際に直面した、以下のような事態が列挙されています。

・不当な値引き要求
大手スーパーのプライベートブランドで製品を納入している豆腐メーカー。
スーパーが予め安い小売価格設定をし、自社利益を差し引いて卸値を決めるため、豆腐メーカーは原価割れで納入を余儀なくされている。生産の80%を卸しているため、「協議を持ちかけて取引が無くなったら困る」と、豆腐メーカーの社長は語る。
その結果、販売される豆腐の豆乳濃度を下げるなど、製品品質を低下させて対応する納入業者も出ている。

・業務外の仕事提供強要
同じ豆腐メーカーと思われるが、書類作り、データの打ち込みなど、関係ない仕事を無償でやれと要求されるのが一番困るとしている。

・二次下請けに毎年値下げ強制
自動車メーカーやティア1部品メーカーが史上最高益を更新しても、二次下請けは今も毎年1%の値下げを強制され、売上はここ数年、毎年減っている。でも仕事を切られるのが怖くて価格改定は言い出せない。自動車メーカーの利益は、海外投資に20・3%、自社社員の賃上げに31・7%、内部留保に25%、下請けとの取引改善は2%(中小企業庁調べ)。

個別にはこれまで耳にしたような事例もありますが、具体的に生々しく書かれています。