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MROバイヤの半数は今後5年間で業務が大きく変化すること見込むとの調査報告-CIPS(Supply management) (2017-12-19)

日本でも電子部品やMROのオンラインショップを展開するRSコンポーネンツ社と英国の購買団体CIPSの共著のレポート「変化への心構えを:MRO調達の進化(Preparing for Change: the evolution of MRO procurement)」で、調査対象の半数のMROバイヤーが今後5年間で「重大な変化」が訪れると考えているとの調査結果が発表されました。

200人の購買・サプライチェーン職種従事者から回答を得た、このレポートによると、

・回答者の46%が5年間で業務が大きく変化し、その73%はその変化を事業面で活かすことに彼らが貢献できると回答している。
・Industry 4.0などの技術面での進展により、支出管理だけにとどまるのではなく、創造的で課題解決に寄与する部門になる必要が認識されている。
・しかし現在のMROバイヤーへの期待値の第1位は業務コスト削減(57%), MRO資産の適正維持管理(含:補充発注)(47%)である。
・管理職も業務効率を第1位とし、引き続いてサプライヤー・リレーションシップ管理(47%), 付加価値の高いサービスの追求(30%)。

また、購買ソリューション大手のJAGGAER(旧SciQuest)社が12月4日調査レポート「デジタル購買:単なる流行なのか、あるい新たな業務標準なのか(Digital Procurement: Just Hype or the New Standard?)」(回答企業数168社、56ページ)を発表しました。
ここでは、購買業務の電子化について、調査結果が次のように提示されています。

・回答社の17%は一気通貫に電子統合されたプロセスを持つに至っている(ただし54%は基礎的なレベルにある)。
・回答社の77%には、電子化されてもよい業務に手作業が残っている。
・今後の投資優先順位は、ビッグデータ分析(53%)、業務プロセス系(SRM, Procurement, eSourcing)(46%)、予測分析(40%)。
・一方で投資優先順位が低いと考えるのは、ブロックチェーン(65%)、プロセスのロボット化(RPA)(52%)、チャットボットを含むデジタルアシスタント(48%)。