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工作機械、空前の需要急増も…部品が足りない!- 日刊工業新聞 (2017-12-30)

12月27日の日刊工業新聞の最終面全体を使って、工作機械業界で大規模な部品供給不足が生じていることが報じられました。

2017年の工作機械の受注額が過去最高を更新する見込みであるとともに、直動案内機器など要素部品の調達が追いつかず、買い手企業各社が大きな苦慮に直面しています。
さらに、この状況は長期的に継続することが見込まれています。

概要は以下。

・半導体製造装置の予想外の好況、スマホ、自動車用の設備需要増などの、急激な工作機械需要増を背景に、部品需要が急拡大し、部品供給メーカーで以下のような状況が生じている。

・全体的に直動案内機器の需給が逼迫しており、納期が1年を超える製品もある(直動案内機器主要メーカーの日本トムソンのコメント)。

・ポールネジの既存品は通常の1―2カ月の納期で対応するが、新規設計品は納期が6カ月―1年未満に伸びる(ポールネジの腫瘍メーカーの日本精工社長コメント)。

・部品各社は人員拡充や操業時間延長などで供給体制をフル稼働に強化し、設備投資を増やす計画だが、“納期問題”の解消見込み不明。

・買い手の工作機械各社は対応を急ぐが、"ウルトラC"はない。以前よりも早期に発注し生産枠を確保、内示精度向上、生産工程の工順変更、加工機貸出や買い手企業社員の出向支援などで必至のやり繰りを続けている。