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マクロ経済、IT動向、品目動向の2018年の予測レポートを発表-GEP (2018-01-30)

購買アウトソーシングおよび購買システムの大手提供ベンダーであるGEP社が、1月18日に2018年の予測レポート「GEP Outlook: Procurement 2018」を発表しています。

レポートは以下の構成になっています。
・マクロ経済やビジネスのトレンド
・業務プロセスや適用システムの動向
・(間接材)品目カテゴリーごとの予測

このレポートは、6年連続で年初に発行されているもので、最初のエグゼクティブ・サマリーでは、以下の事項が指摘されています。

=マクロ経済やビジネスのトレンド=
・自国保護主義的な動きがグローバル取引の障害になる。
・為替では、ポンド安に対して、ドルとユーロが高くなる。
・米国金利上昇とともに、2016年大統領選前のレベルまでドルが上昇し、法人税は低下、シェールガス需要は増加する。
・GDPのグローバル成長率は3%(アジアは5%超)。米国と欧州は相応に増加するが、英国は増分が減る。
・コモディティ価格は上昇し、売上原価も販管費も増加する。
・原油価格は産出制限が続けば、1バレル60ドルで安定する。
・食品類価格は現状維持。

=業務プロセスや適用システムの動向=
・人工知能(AI)の実用化が進む。プロセスのロボット自動化(RPA)はもはや目新しいものではなく、急速に普及し、生産性を40%超向上させる。
・ブロックチェーンが、次の革新的技術になるが、2018年ではまだ時期尚早。
・2018年はAIとRPAによる新しいデジタル業務モデルが実現していく年になると思う。

=(間接材)品目カテゴリーごとの予測=
・直接材、間接材共に値上げ圧力が高まる。
・食品は安定的だが、原油価格上昇は、間接材でも1-2%の価格上昇をもたらす。
・固定資産やMRO購入でのシステム活用が進むが、ITセキュリティコストは増加。
・物流コストも燃料高騰の影響で上昇。

=対応策=
・購買幹部は、グローバル取引障壁(アメリカ第一主義やBrexit)に応じた対応策検討が必要。
・グローバル政治・経済面の影響で、ビジネスの不確実性は2017年以上に拡大するので、その対策も必要。
・経営層にとっては、企業の成長と収益確保の両面で課題がある年となる。

参考)
GEP Releases New Procurement Outlook Report for 2018, Spotlighting Key Trends in Business and Technology, With Deep Dives Into Sourcing and Purchasing Categories-Business Insider
http://markets.businessinsider.com/news/stocks/GEP-Releases-New-Procurement-Outlook-Report-for-2018-Spotlighting-Key-Trends-in-Business-and-Technology-With-Deep-Dives-Into-Sourcing-and-Purchasing-Categories-1013729072

GEP Releases New Procurement Outlook Report for 2018, Spotlighting Key Trends in Business and Technology, With Deep Dives Into Sourcing and Purchasing Categories -PR Newswires
https://www.prnewswire.com/news-releases/gep-releases-new-procurement-outlook-report-for-2018-spotlighting-key-trends-in-business-and-technology-with-deep-dives-into-sourcing-and-purchasing-categories-300586709.html