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購買部門は、高度データ分析ツールの先駆的利用部門?...経営層の期待値(思い込み?)は高し-Spend Matters/Hackett Group (2018-04-17)

「先進的な分析ツールの大規模適用が購買業務でも始まったようだ」との書き出しで、Spend MattersがThe Hackett Groupの最新レポートの内容を取り上げました。"Closing the Enterprise Analytics Talent Gap: Building the Essential Skills for Insight-Driven Businesses(企業で必要とする分析業務要員の実態とのギャップを縮めるには:洞察に基づいたビジネスに不可欠なスキルの獲得)"というタイトルで、4月1日に発行されたものです。

このレポートは、タイトルのように先進分析ツールの適用状況について、経営者/上級管理職(含:購買部門)からの回答結果を集計したものですが、「購買(Procurement)」部門は、先進的な分析ツールの先駆的ユーザーと考えられているようです。

このレポートの主要な集計結果は以下になります。

「購買部門が分析・モデル化・レポート作成能力の改善を行う必要をどう考えるか」に対する回答は、大きく重要が55%, 非常に重要が23%。ただしこれは他の業務とあまり変わりません。

しかし「購買部門は先進的な分析ツールを活用しているか」となると、「現在も本格的に活用している」が20%、「限定的に活用してる」が38%。 さらに2~3年後は「本格的に活用している」が63%、「限定的に活用してる」は21%と見込んでいます。
現時点の活用でも、IT部門に次いで活用している部門と認識されています。さらに、2~3年後には本格活用状態になる組織が3.2倍に増加することになります。

分析ツールの種類では、予測分析(Predictive Analytics)を越えて、処方的分析(Prescriptive Analytics...解決策も提示してくれる次世代分析ツール)を、財務部門に次いで使うようになると見込まれています。

さらにコグニティブ/人工知能の使いこなしでは、2~3年後の本格活用が16%、限定的活用が35%と、全業務部門の中でトップの利用レベルが予想されています。

一方でレポートでは、分析業務をこなしていく人材獲得・育成が課題になることが後半では語られています。

参考)
The Hackett Groupのレポートの入手先
https://www.thehackettgroup.com/enterprise-analytics-talent-1803/