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電力、広域・一括で安く、セブン3000店、関電に乗り換え、競争促す動き拡大へ-日本経済新聞 (2018-05-06) | ||
セブン-イレブンジャパンが、全国の約5500店で電力会社を切り替えることが4月末に報じられました。同社は、2015年から毎年電力供給先の契約を見直しており、以下のスケジュールで切り替えを予定しているとのことです。効果として、電気料金が約1割(数十億円)削減できる見込み。なお、電力調達先の毎年見直しは今後も継続とのこと。 ・3月から中国地方で中国電力から関西電力に、四国地方で四国電力から関西電力に ・5月から中部地方で東京電力系から関西電力に、九州地方で新電力から九州電力に ・6月から北海道で北海道電力から7割を新電力に 特に今回は、関西電力に切り替える店舗数が3000店超になったことから、4月26日に日本経済新聞では、上記のタイトルで1面報道しました。 今回の関西電力への大きな切り替えの理由は「原子力発電所の稼働で発電コストが下がる関電が、従来より低い価格を提示した」と推測しています。 2015年の初回見直し時には、関西電力が高圧系を14%値上げした結果、東京電力よりも数%高くなっていたことを理由に関西地区の約1000店舗を東京電力系に切り替えて話題になりましたが、今回は関西電力が競争力ある価格が出せる状況になったようです。 さらに記事では、小売に留まらず、製造業のクボタも全国約800カ所の工場や事務所の一括電料調達の検討を始めたことを報じています。 2016年の完全自由化以降に、大手電力の供給範囲が広がり、地域を越えた一括調達が可能になってきたことから一括調達の検討が進みやすくなっの背景があると指摘されています。 さらに、5月3日の日本経済新聞の北海道地方経済版では、北海道内での電力調達について、以下のように報じました。 ・コープさっぽろ:北電→王子・伊藤忠エネクス電力販売(全店) ・サツドラHD:北電→エフパワー(一部) ・札幌丸井三越:北電→王子・伊藤忠エネクス電力販売(全店) ・イオン北海道:北電→東電系(ほぼ全店) ・セブンイレブン:北電→新電力(1000店中の700店) ・東急百貨店札幌店:一部を北電→新電力に変更を検討 参考) セブン-イレブン、5千店以上で電力契約切り替え-SankeiBiz https://www.sankeibiz.jp/business/news/180426/bsd1804261127008-n1.htm 北海道の小売業、電力選びに動く セブンなど新電力に-日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30095140S8A500C1L41000/ |