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アジアでの生産委託地図の引き直し、スニーカー生産の中国からベトナムへの移転に見る-Quantz他 (2018-05-14)

中国の人件費上昇から、スニーカー生産委託先(サプライヤー)を、中国からアジア他国へ移転する動きが継続していますが、中国製品へのトランプ関税がこの動きを加速に繋がりかねないとの報道がされています。

プーマは先月、トランプ関税の影響が出た場合に、中国からアジア他国への生産委託先変更のコンティンジェンシープランがあることを明かしています。

それに加えて、当面はトランプ関税の懸念はないとしながら、アディダスのCEOが5月9日の株主説明会で、中国からベトナムへの生産委託先移転を進めることを表明しました。ここ10年で、世界最大のスニーカーメーカーのアディダスは、中国生産を6割減しつつ、ベトナム生産を1.5倍に拡大してきています。中国国内向けや高い技術が必要なものは中国に残すものの、ベトナム移転は今後も継続するとしています。

ナイキはもっと緩やかに中国からベトナムへの移転を進めています。
米国のファション産業の平均は、中国30~50%、ベトナム11~30%ですが、日本のユニクロが、既に中国生産を越える40%をベトナム生産としているなど、アジアでの生産地図の引き直しが進んでいることが、ファッション業界の事例で報道されています。

参考)
Adidas sees ongoing sourcing shift from China to Vietnam-Channel NewsAsia
https://www.channelnewsasia.com/news/business/adidas-sees-ongoing-sourcing-shift-from-china-to-vietnam-10217834

Vietnam becomes main manufacturer for Adidas and Nike footwear-Global Manufacturing-Manufacturing Global
https://www.manufacturingglobal.com/logistics/vietnam-becomes-main-manufacturer-adidas-and-nike-footwear