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北米自動車メーカー・サプライヤー指数、日産2年連続で最下位に、トヨタとホンダの1位・2位は継続- Planning Perspectives他 (2018-05-18)

5月14日に、2018年のOEMサプライヤー・ワーキング・リレーションズ指数(サプライヤーとの関係評価指数)の調査結果が調査会社 Planning Perspectives社(PPI)から発表されました。

評価対象となった北米自動車メーカー(OEM)6社の順番に変動はありませんでしたが、トヨタを除く5社が前年よりも得点を下げました。

各社の順位と得点(500点満点)は以下になります。
1位: トヨタ(333点 [前年比+5点])、2位: ホンダ(313点 [前年比-6点])、3位: GM(287点 [前年比-3点])、4位:フォード(250点 [前年比-20点])、5位:フィアット・クライスラー(204点 [前年比-14点])、6位:日産(182点 [前年比-21点])

特に日産は、4年連続で点数が急落していますが、これに対してPPI社社長のJohn Henke氏は、「トップマネジメントからの利益維持もしくは向上のプレッシャーが強く、サプライヤーから絞りあげているため。ただし購入価格低減だけがサプライヤーとの関係悪化に影響を及ぼすわけではない」とコメントしています。

一方で、トヨタとGMは、関係を壊さないような適度の緊張関係を保っているとし、さらにトヨタとホンダは「supplier for life(サプライヤーとの長期関係)」を重視し、常にポジティブな態度を取っているとコメントしています。また目標価格の共有が行われていることも述べています。

[調査方法]
なお、この調査は、以下の項目について500点満点で評価を行っているものです。今年度は 496社のTier-1サプライヤーの684人の回答に基づくとのこと。
(1)OEMとサプライヤーの関係(2項目)
 - OEMへのサプライヤーの信頼、OEMのサプライヤーとの取引関係の認識
(2)OEMのコミュニケーション(3項目)
 - OEMのオープンなコミュニケーション、OEMからのタイムリーな情報提供、OEMからの十分な量の情報提供
(3)OEMからの支援(2項目)
 - サプライヤーのコスト削減の支援、サプライヤーの品質向上の支援
(4)バイヤーの支障になること(以下)が生じていないこと(4項目)
 - 短期限/過剰な設計変更、OEM組織内での相反する要求、サプライヤーがコスト目標実現策を柔軟に実施することへの難色、
  OEM製品開発プロセスへのサプライヤー参画への積極性欠如
(5)サプライヤーへの利益向上機会の提供(5項目)
 -サプライヤーのコスト削減提案成果のシェア、好成績サプライヤーの報奨、注文取消/遅延時の埋没コストのOEM負担、
  購入価格削減のサプライヤー利益への配慮、長期にわたる妥当な見返りをサプライヤーが得る機会を提供

参考)
2018 Annual North American Automotive OEM – Supplier Working Relations Index® Study-PPI
http://www.ppi1.com/18th-annual-north-american-automotive-oem-supplier-working-relations-index-study/

2018年調査結果のプレスリリース - PPI
http://www.ppi1.com/wp-content/uploads/2018/05/2018-wri-press-release-05-08-18-final.pdf

北米自動車メーカー・サプライヤー指数、日産が最下位に転落−PPI調べ-日刊工業新聞 (2017年5月19日)
https://www.facebook.com/itscobuy/posts/1521103094587596