ウォールマートのアジアのアパレル工場で女性従業員へのハラスメントが問題視-ロイター (2018年5月26日)

ウォールマートのアジアのアパレル工場で女性従業員へのハラスメントが問題視-ロイター (2018-05-26)
5月25日のロイターが、バングラデッシュ、カンボジア、インドネシアのウォールマートの衣類工場で女性従業員に対するハラスメントが多発しているとの人権団体からの告発を記事にしています。それによると、ウォールマートの調達先の60工場250人の女性従業員へのインタビューした結果、ボティタッチを含む暴力的な行い、口頭での侮蔑を含む性的虐待他のハラスメントに日常的に遭い、かつ実態を告発すると仕返しされる状況に置かれているとしています。これに対して、ウォールマートはサプライヤー遵守基準に即して対応すべき憂慮すべき事態として検討する方向を示していますが、服飾産業の人権活動団体「Asia Floor Wage Alliance」がロイターに「非常に緊急で深刻な問題」と語っています。これまでは、サプライヤー従業員の労働問題と言えば、賃金不払い/不当低賃金、過酷な労働条件、安全面での配慮欠如などが多く告発されてきましたが、これに加えて、女性従業員へのハラスメント是正が、買い手企業の社会的責任として重視される可能性が出てきているように思われます。