Blog"   調達購買関連 最新トピックス
ウォールマートのサプライヤーの年間CO2排出量の2000メガトン強の削減を昨年達成-CIPS(Supply Management) (2018-05-27)

400社のサプライヤーが参加するウォールマートのCO2排出削減プログラムで、その初年度だけで200社強のサプライヤーが合計2000万トンの削減を達成したことが報告されました。

ウォールマートが推進するCO2排出削減のProject Gigatonは、「経済的で環境及び社会面での持続可能性ある」小売サプライチェーンの実現を目指し、の2030年までに排出量の10億トン削減を目標にするものです。昨年の開始時点では、ゼネラルミルズ(ハーゲンダッツの米国親会社でもある)、キャンベルスープ、ユニリーバなどにも働きかけていくことが表明されていました。

その進展やその他に関して、同社の2018年のCSRレポートでは以下を挙げているとのことです。

・ウォールマート本体の再生可能エネルギー利用率は、2025年の50%目標に対して28%に到達
・ウォールマート財団は100万軒以上の中小養殖業者(その半数以上は女性)にトレーニングを提供
・販売する天然魚の全てと養殖魚の98%は原産地や捕獲方法が適正である証明を得ているもの
・ウォールマートの管理職の30%が女性、米国従業員全体では55%が女性
・ウォールマートは埋立廃棄ゴミの78%を削減
・ウォールマートは現場従業員のキャリア支援に8000万ドルを投資

なお、現在の世界のCO2排出量は年間370億トン程度であり、10億トンはその2.7%削減に当たります。またウォールマートは、リコー、イオン、佐川急便、オリックス、キッコーマン、富士通などの日本企業も加盟する RE100のメンバーでもあります。