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九州の16大学・高専、電力を共同調達 - 日本経済新聞 (2018-06-05)

5月29日の日本経済新聞朝刊で、九州電力管内の国立大学・高等専門学校16校が電力の共同調達を始めることが記事になりました。(そして内容とともに、九州大学の担当者のひとことが有益と思えます。)

記事では、新電力を含めて調達先を募集しても、地方大学や高専が1校ずつでは応札されないケースが多いという現在の問題点が示されました。

それに対して、九州大学が発案者となって昨秋に説明会を実施。佐賀大や長崎大、大分大、宮崎大、鹿児島大、福岡教育大、鹿屋体育大の国立大8校(九大含む)のほか佐世保工業高専など高専8校が参加を決めたとのことです。

共同入札は高圧電力と低圧電力に分けて実施。高圧は8社、低圧は5社が応札し、ともに九電が落札した。8月から約1年間、計109の施設への電力供給で、年間約1億7500万円の電力費削減予定。

近隣の教育機関が組んで共同調達を行うことはこれまでもあったが、同一電力管内の国立大学全てに募集をかけたのは、今回がはじめてのケースとのことです。

なお、九州大学の「お知らせ」には、担当者からのひとこととして、以下のコメントが掲載されています。

・・・担当者からひとこと
 電力契約における配送コストに相当する託送料金は、現行の制度下では、立地条件を問わず同一電力管内で一定です。このため、電力契約は、立地条件等による配送コストの増を考慮する必要がなく、スケールメリットによる価格低下圧力が働きやすいため、極めて共同調達に適しています。また、調達事務を一括で行う事により、業務の効率化も達成されます。
 九州大学では、九州地区の国立大学法人等と協力し、既にPPC用紙、トイレットペーパー等の共同調達を実施しています。今回、九州地区の多数の国立大学法人・高等専門学校の参加により、新たに電力の共同調達を実現することができました。今後も、共同調達対象品目および共同調達参加機関の更なる拡大を検討していきます。
(財務部調達課)

参考)
九州地区の国立大学法人・高等専門学校で電力の共同調達を実施-九州大学 (2018年5月28日)
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/notices/view/1044