血汗Kindle-アマゾン製品のサプライヤーの鴻海(フォックスコン)での過重労働を監視団体が摘発-日本経済新聞他 (2018年6月15日)

血汗Kindle-アマゾン製品のサプライヤーの鴻海(フォックスコン)での過重労働を監視団体が摘発-日本経済新聞他 (2018-06-15)
労働権利団体China Labor Watchが、9ヶ月間に渡り、アマゾンのキンドルやエコーを生産する鴻海(フォックスコン)の衡陽工場(中国湖南省)を調査した結果、過重労働が行われていると摘発しました。アマゾンは先日、英国の自社従業員の過重労働が摘発され、それも絡めたブラック企業としての論調で、海外紙の批判的な報道がされています。ただし今回の事態に対しては、アマゾンは、3月の自社監査で違反を発見し、「サプライヤー行動基準」に照らして鴻海に既に改善を要求し、鴻海も改善を進めていると発表したとのことです。代表的な違反項目としては、以下が挙げられていますが、China Labor Watchの94ページのレポートには写真も多く使われ、状況がわかりやすく示されてもいます。鴻海では昨年11月にアップル社のiPhone製造での学生による過重労働の指摘がされましたが、今回は中国現地報道で「血汗Kindle」といった表現が見られるように、不祥事の発生は発注元の企業イメージにも繋がるようです。 [主要な違反項目] ・月の残業時間が100時間を超過(中国労働法の月36時間を大幅超過) ・休日なしで14日間の連続勤務をさせられている従業員も少なくない・時給は14.5元と、中国工場労働者平均の6割強しかもらっていない・生産現場の4割が非正規の派遣労働者で占められている(中国の法律違反) ・十分な安全教育が提供されていない・シフト勤務時刻の10分前までに工程に入ることを求められるが、その分の給与は貰えていない・従業員寮は消化器などの防火施設もなく、トイレなどは不衛生参考) China Labor Watchの調査結果エグゼクティブ・サマリー(レポート全文へのリンクもあり) http://www.chinalaborwatch.org/report/132 アマゾンは中国のエコー生産工場の労働条件改善を－監視団体が指摘-ブルームバーグ https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-11/PA4SSZ6JIJUP01 Workers not paid legally by Amazon contractor in China-The Guardian https://www.theguardian.com/technology/2018/jun/09/amazon-contractor-foxconn-pay-workers-illegally 血汗Kindle？亞馬遜坦承代工廠富士康非法雇用低薪過勞-聯合新聞網 https://udn.com/news/story/6811/3190384