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電子購買システムは、予定の半分の効果しかあげていない-CIPS(Supply Management) (2018-07-31)

日本よりも電子購買システム(e-Procurement)の導入が進んでいる英国の購買システムベンダー Wax Digital社(英国日産自動車などに導入実績あり)のユーザー調査結果では、電子購買システムは本来想定される効果の半分しか発揮できていないとしています。

Wax Digital社が200人を越える英国のシニア購買スタッフに対して行った調査では、回答者平均で想定効果の52%しかあがっていないとの結果になったとのことです。ただし、今後使い続ければ、予定効果の75%は達成見込みとの楽観的な回答もあるとしています。

この差異の要因としては、以下が挙げられています。
・ユーザー個人の生産性が期待ほどあがっていない(37%)
・業務プロセスの精度不足(32%)
・業務プロセスの効率性欠如(29%)
・一般利用部門の満足度不足(28%)
・コスト削減が限定的(28%)
・支出削減への効果が限られている(26%)
・支出可視化の改善不足(26%)

Wax Digital社は、「電子購買システムは直感的に即座に使いこなせるものではないので...」とする一方で、これらを自社製品の改善に取り込んでいく意向も示しています。
これらは電子購買システム導入時の留意点になるかと思われます(ちょっと困てしまう要因もありますが)。