アップル、サプライヤーへの支払サイトの長期化を進め、キャッシュフローを改善-Forbes (2018年8月31日)

アップル、サプライヤーへの支払サイトの長期化を進め、キャッシュフローを改善-Forbes (2018-08-31)
アップルが、サプライヤーへの支払サイトを長期化したことを含めて、キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)を改善していることが、8月30日のForbesで報じられました。それによると、2014～2106年の100日前後から徐々に長期化を進め、2017年に127日。そして記事では、「アップルは市場での優先的な立場と大量購入の交渉力の強さから伝統的に支払いサイトが長い企業であったが」としつつ、2019年には136日になると予測しています。その結果、アップルのCCCは、2016年から在庫が倍増し、2016年比で売掛回収サイトはあまり変化しない(26日前後)にもかかわらず、2014年のマイナス56日から、2017年にはマイナス86日、さらに2019年にはマイナス97日に改善すると予想しています。 2015年に東芝が売掛回収サイトの短縮とともに、支払サイトの長期化(180日)を『決定』したときに「サプライヤーいじめ」とたたかれました。さらには、各国政府(日本・米国・英国など)の政府方針は、特に中小企業に対する支払いサイト短縮を含めた支払適正化策を打ち出しています。一方で、海外は金利上昇局面に入り、サプライチェーン・ファイナンスへの注目が、再び高まってきています。