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NTT、購入金額1兆円のグループ共同購買会社設立を正式発表 コスト削減狙う-日本経済新聞 (2018-09-12) | ||
NTTが、IT関連品目(ハードウェア機器やソフトウェア製品、ITサービスなど)のグループ集中購買会社「NTT Global Sourcing」を11月に米国に設立することが、日本経済新聞他で報じられました。 対象のグループ企業は、NTTコミュニケーションズ、NTTデータ、NTTドコモ、ディメンジョンデータ、NTTセキュリティ、NTT Innovation Instituteなど、共同調達に参加できない取り決めのNTT持ち株やNTT東西は含まない、グループ各社。ただし、ドコモが調達する携帯基地局など、グループで共通化できない製品は調達対象に含めない。 資本金は資本金は1500万米ドルで、出資比率はNTT株式会社100%。 このような集中購買を実施することで、購入量を集めて、納入元と一元交渉し、有利な購入価格を引き出すこと、大手IT企業(HPなど)と対等な交渉を行うことなどを狙いとするとしています。購入金額規模は約1兆円。 ただし同様のグループ集中購買会社には、ソフトバンクが2013年にシリコンバレー((1 Circle Star Way San Carlos CA 9407))に設立した開発拠点内に置かれた、グループ集中購買会社「Buying & Innovation Group( BIG)」がありました。この会社はソフトバンク、スプリント、KT、バーティ・エアテルの携帯端末、ネットワーク機器、ITを対象品目としていました。そして会社設立にあたっては、孫社長が「今後4年間は毎年約2,000億円の経費削減が可能である」と、報道陣に語っていましたが、現在では名前を聞くことが無くなりました。もちろん、対象企業が必ずしもソフトバンクのグループ会社ではないといった関係の希薄さがあります。 一方でドイツテレコム(独)とオランジュ(仏)という資本関係のないテレコム社の共同調達会社のBuyIn社(https://www.buyin.pro/)は成功事例として有名です。 NTTグループのグループ共同購買会社がどうなっていくかは、興味深い観察対象になりそうです。 追加報道記事) NTT、世界競争に備え 米に資材調達会社 コスト削減、海外大手に後れ-日本経済新聞(2018年9月13日) https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20180913&ng=DGKKZO35277260S8A910C1TJ1000 参考) NTT Global Sourcing, Inc.の設立について - NTT持株会社 http://www.ntt.co.jp/news2018/1809/180912a.html NTT、ITのグローバル調達を行う新会社設立-ZDNET https://japan.zdnet.com/article/35125500/ |