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政府提供ロカベンが大幅強化、TSRがサプライヤーリスク(含:ロカベン)も含めたレポート提供開始 - 日本経済新聞 (2018-10-10) | ||
経済産業省提供が2016年から提供してきた経営分析ツール「ローカルベンチマーク」が、「ロカベン」という通称がついて、バナーもできてさらに機能向上されていました。そして、このロカベン結果も含めたサプライヤーの状況も取り込んだ調査レポートを東京商工リサーチが提供することが10月8日の日本経済新聞で報道されました。 この「ロカベン」ですが、政府(経済産業省)がこの値だったら何点という採点基準を提示しているツールで、購買担当者のサプライヤー管理の知識として把握必須のものです。 経済産業省のホームページでは、ロカベンについて、以下のように説明しています。 「ローカルベンチマークは、企業の経営状態の把握、いわゆる「健康診断」を行うツール(道具)として、企業の経営者等や金融機関・支援機関等が、企業の状態を把握し、双方が同じ目線で対話を行うための基本的な枠組みであり、事業性評価の「入口」として活用されることが期待されるものです。 具体的には、「参考ツール」を活用して、「財務情報」(6つの指標※1)と「非財務情報」(4つの視点※2)に関する各データを入力することにより、企業の経営状態を把握することで経営状態の変化に早めに気付き、早期の対話や支援につなげていくものです。」 すなわち、購買部門の立場に置き換えてみると、サプライヤーの経営状態をサプライヤー経営者と対話する際に適用することができるツールです。 さらに、最新の採点基準値(以下)データが登録された、診断用Excelシートも提供されています。 またExcelシートには、非財務項目の「商流・業務フロー」と「4つの視点-①経営者、②事業、③企業取り巻く環境・関係者、④内部管理体制」も含まれています。 Excelシートの適用有無は各企業に依存すると思いますが、「基準値がどれくらいならば何点と、政府は考えるのか」、あるいは「政府基準の非財務項目調査の考え方」などは見ておく必要があると思います。 =基準値が提供されている指標= ①売上増加率 ②営業利益率 ③労働生産性 ④EBITDA有利子負債倍率 ⑤営業運転資本回転期間 ⑥自己資本比率 2016年に制度ができたことは知っていましたが、ここまで拡充された制度になっているとは、私自身把握できていませんでした。 参考) ローカルベンチマーク(通称:ロカベン)- 経済産業省 http://www.meti.go.jp/policy/economy/keiei_innovation/sangyokinyu/locaben/ TSR REPORT(信用調査レポート)リニューアル第2弾 業界初となる新項目の提供開始-CNET Japan https://japan.cnet.com/release/30273057/ |