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サプライチェーンリスクの意識調査で、サイバーセキュリティと情報システム停止が最重要課題に-BCI (2018-11-19)

ビジネスリスクに関する団体であり、英国調達団体 CIPSとも関係をもつBCI(Business Continuity Institute)とチューリッヒ生命が共著で毎年発行している「サプライチェーン・レジリエンス・レポート(BCI SUPPLY CHAIN RESILIENCE REPORT)」の2018年版が発表されました。今回で10周年になるとのことで、サプライチェーンリスクに関する調査レポートとしては、長く続いているものになります。

今回は5月に実施された調査に対する589名(76か国)の回答結果をまとめたものとのことです。
調査結果の概要は、以下のように示されています。 [カッコ内は、2017年のレポート]
・過去12か月にサプライチェーン断絶に遭遇した回答者比率: 56% (65%)
・Tier1サプライヤーで発生した断絶:52% (44%)
・サプライチェーン断絶の個所を分析していない(原因不明)比率: 30%(22%)
・断絶の原因: 1位:情報システム停止、第2位:気象災害、第3位:サイバーアタック/データ盗難、第4位:能力・スキル不足、第5位:物流ネットワーク断絶

・今後12か月の脅威: 第1位: サイバーアタック/データ盗難、第2位: 情報システム停止、第3位: 新たな法規制、第4位:気象災害、第5位:能力・スキル不足
・今後5年の脅威: 第1位: サイバーアタック/データ盗難、第2位: 情報システム停止、第3位:気象災害、第4位: 新たな法規制、第5位: テロ

昨年と比べても、一進一退であまり変わり映えがしていないように思いますが、近年話題のサイバーアタック/データ盗難が今後のトップの懸念事項になっています。そしてサイバーアタック/データ盗難が発生した際の対応策が十分にあるかと考えると、日本での自然災害への徹底ぶりに比べて、あまり考えれらていないような気がします。

また、自然災害やサプライヤー事故(工場火災など)のような大規模なものでないため、明らかになってきていませんが、もしかすると実績として第1位の情報システム停止のチョコ停が、世間一般レベルでも結構あるのかもしれません。

※このリンク先から、2016~1018年のレポートは入手可能です。

参考)
第60回:10年間にわたって続けられているBCIのサプライチェーン・レジリエンス調査-リスク対策.com
https://www.risktaisaku.com/articles/-/12986