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中国爆買いで段ボール不足、米中貿易戦争も余波、国内各社、原料調達困難-産経新聞 (2018-11-25)

古紙調達ができずに段ボールが作れないという報道が、11月23日の産経新聞でありました。

段ボールに関しては、中国での古紙需要の高まりから国内分が輸出に回ってしまい、価格高騰が9月ごろから報じられていました。それに対し、古紙原料不足からもはや国内注文の増加に応じられないとの話に進んできています。

5月に中国環境規制の強化で、分別度合いが低く不純物の多い欧米古紙から日本産古紙へ需要が移ったことに加え、8月の米国授乳分に対する25%関税発動で割高になったこと、さらには中国製紙会社の政府割り当て輸入枠消化などから、日本からの輸出需要が大幅に増加し、国内生産分に回ってこなくなっているとのことです。

10月30日の日本経済新聞で「いまの輸出増が続けば古紙が足りなくなる」とのコメントが報じられていましたが、日本製紙が「『作りだめ』をできる範囲でやっているが、これ以上、注文に応じられない」、レンゴーが「綱渡り状態。今までこういうことはなかった」とコメントしていることが、産経新聞では報じられました。

今年度の輸入消化の動向は年末にかめて収まること、独身の日などの段ボール大量需要イベントを通過したことから、年内は何とかなるのではとの観測がある(日本製紙連合会の矢嶋進会長)一方、来年以降もこの状況は係属する(関東商組 大久保信隆理事長)との見方も出ています。

参考)
古紙「爆買い」で段ボール危機 米中貿易戦争の余波-日本経済新聞 (2018年10月30日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37124550Q8A031C1EA1000/

段ボール古紙が最高値、輸出価格 中国の買い急ぎで-日本経済新聞(2018年11月10日)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO37558080Z01C18A1QM8000/