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ユニクロ、素材工場リスト46カ所公開 労働環境(環境問題対応)を透明化-日本経済新聞 (2018-12-04)

「ユニクロ」ブランドが2次取引先の素材工場のリストを公開したことが、日本経済新聞で報道されました。
理由として、記事タイトルで「労働環境」を挙げていますが、今回の対応はファーストリテイリングの発表にあるように、環境問題・危険化学物質排除に重点が置かれたものと考えられます。

ユニクロの発表は、以下のようにされています。
「当社のサプライチェーン全体における環境負荷低減のための取り組みとしては、危険化学物質の排出撲滅に向けた、工場排水の定期的な試験があります。また、当社は、サステナブル・アパレル連合(SAC)が開発した環境評価基準(HIGGインデックス)を、素材工場と協働してエネルギーや水の使用量削減活動を進め、環境負荷を低減するために活用しています。」

すでにTier2サプライヤー(TIER 2 FACTORIES (FABRIC AND YARN) を公開しているH&Mの考えは、以下のeco-businessの記事に示されており、ユニクロも同様に「危険化学物質排出ゼロに向けたコミットメント」にて、2020年までに危険化学物質の排出量をゼロにするコミットメントを出しています。

リストの内容は、長期的な取引がある中国やベトナム、日本など9カ国46カ所の素材工場の名前と住所で、中国は25カ所と全体の5割強を占めています。一方で、全世界の化学物質の25%は繊維産業で使われており、国連環境計画(UNEP)のレポーとは、その42%が中国で使われているとしています。

自動車業界や電機業界では、化学物質管理情報システムなどが整備されてきましたが、他の業界でも今後動きが進む可能性があると思われます。

参考)
ユニクロ主要素材工場リストの公開について-ファーストリテイリング
https://www.fastretailing.com/jp/sustainability/news/1811301110.html

ファーストリテイリング・グリーンピース間における排出ゼロ実現策へのコミットメント
https://www.fastretailing.com/jp/sustainability/environment/pdf/detox_solution_commitment_jp.pdf

Textile industry under pressure to detox fashion - eco-business (2018年11月21日)
https://www.eco-business.com/news/textile-industry-under-pressure-to-detox-fashion/