貿易戦争で供給網に激震、中国脱出組が東南アジア争奪戦-ロイター日本語版 (2018年12月4日)

貿易戦争で供給網に激震、中国脱出組が東南アジア争奪戦-ロイター日本語版 (2018-12-04)
ロイター日本語版が、中国サプライヤーからの調達を中国の近隣国に移し始めている状況を報じています。貿易摩擦が撤廃されても、いったん移行したサプライヤーを戻すことは考えられず、２００１年に中国が世界貿易機関（ＷＴＯ）に加盟して以降で最大の変化が起きているとしています。記事の概要は以下。・リックサック製造メーカーは、売国輸入関税の発表後すぐに、構築に4年をかけた中国供給網から離れることにし、他国のサプライヤーを探し始めた。・「みな神経質になっていて、われ先にと奪い合っている」と、米国カルフォルニアにいる経営者は電話インタビューで答えた。・ベトナムのサプライヤーから最近サンプルが届いたとのことで、「長期的に、すべてをシフトすることになるだろう」と語っている・記事では、関税率の高騰のリスクや、近隣の新興国が「先着順」でしか新規ビジネスを受け入れられないのではないかとの恐れから、新たな生産拠点とサプライヤーの争奪戦は激化しているとしている。・２００１年に中国が世界貿易機関（ＷＴＯ）に加盟して以降で最大の変化が、世界の製造業の５分の１を占める中国の外に供給先を求める方向でグローバルサプライチェーンの変化が起きていると専門家は指摘する。