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出遅れへの恐怖 ”FOMO"が購買システム導入動機の半数を占める - CIPS(Supply Management) (2018-12-14)

他社に対する出遅れの恐れ、”Fear of Moving Out”、略して”FOMO”が購買システム導入の決定理由の半数を占めている...こんな結果が、コンサルティング会社efficioが実施した調査で明らかになったことが、CIPS(Supply Management)で、12月4日に報じられました。

efficioが12月初めに発表したレポート「Procurement 2025: Is digital transformation driving more effective procurement?」は、米国・英国・ドイツの大企業(購買支出額5千万ポンド以上)の、各国75人ずつの購買上級職(購買部門トップが44%)を対象に行われたものです。

回答結果では、新型の購買システムを前提にシステム導入アプローチをを再検討する必要を感じているのが63%、購買部門のデジタル化は役員会に諮るほどの重大事と捉えているのが78%ですが、実際にその意義を十分にしたうえなく、他社に後れを取る恐怖(FOMO: Fear of Moving Out)払拭を導入判断理由とした回答が48%に達しています。

一方で、購買業務デジタル化の障害としては、システム活用人材不足(72%)、ベンダーの導入サポート不足(66%)などが挙がっています。

また、回答者の64%が戦略的なサプライヤーが購買部門の目標達成の鍵を握ると考えており、長期的な確約事項(コミットメント)(69%)、サプライヤー早期参画(65%)、発注需要の可視化・把握(74%)が重要になるとしています。

「他社がやっているから...」は日本企業の稟議書の常套項目で是非を云々される場合が多いと思いますが、海外でも新しい購買システム機能は、導入意思決定者の得心を得られるところまで行けずに、判断を迫ってしまっているようです。

参考)
Survey: 48% of procurement leaders invest in tech due to 'FOMO' -Supply Chain Dive
https://www.supplychaindive.com/news/survey-procurement-leaders-invest-technology/543765/

Procurement 2025: Is digital transformation driving more effective procurement? - efficio
https://www.efficioconsulting.com/en-us/procurement-2025-digital-transformation/