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オレゴン州政府が電子購買システムの活用不十分により、2年間で1,200億円以上をムダ支出-Goverment Technology他 (2019-01-22)

1,200億円と言えば、新国立競技場が8割がた作れる金額ですが、米国オレゴン州政府が電子購買システム(e-Procurement)が十分に適用できていなかったがゆえに、2年間で1200億円以上(1 billion dollars)以上のムダ支出を発生させていたとの監査指摘が、金額が大きいこともあり、注目を集めています。

監査結果として、以下のような指摘があがっています。

・現行の断片化した購買システムではなく、州政府全体にわたる統合購買システムを活用できていたら、支出分析の効果達成と、非効率作業排除ができていたはずであるが、州政府はシステムの最新化の発想がなかった。

・オレゴン州政府は、2年間で約1兆円(8B$)の外部購入があり、これは州政府予算の1割を占める。福祉・教育目的などにもっと有効に使えたはずだ。しかし、支出分析に供することができた購入データは、全体の12.5%分しかなかった。

・なお、オレゴン州政府は2017年に新購買システム”OregonBuy"のパイロット導入を開始しており、この新システムを州全体で利用することで、前述のムダ支出を削減する、莫大な効果が見込まれているようです(但し、まだ次年度の導入予算認可には至っていないとのこと)。

参考)
E-procurement could save Oregon more than $1 billion - Digital Commerce 360
https://www.digitalcommerce360.com/2019/01/17/e-procurement-could-save-oregon-over-1-billion/