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BCPの課題としてサプライヤーとの連携への不安、中小企業は74%が未策定-NTTデータ経営研究所、帝国データバンク調査 (2019-03-12)

BCPの策定状況について、NTTデータ経営研究所と帝国データバンクの調査結果が報道されています。

NTTデータ経営研究所は3月8日に「東日本大震災発生後の企業の事業継続に係る意識調査(第5回)」を発表しました。これは2018年12月調査でのNTTコム リサーチ登録者1019人の回答をまとめたもので、そのうち従業員数が99名以下の企業は約34%となっています。

BCP策定状況については、5000人以上の企業で「策定済み」または「策定中」と回答したのが約9割であるのに、99人以下の企業では約4割と、中小企業の策定が遅れていることが示されています。また、策定済みとした企業の増加率が7.1%と、他の規模の企業よりも高いことから、策定の機運が高まっているのではとしています。しかしその一方で、「策定予定なし」が23%と、策定を諦めていると想定しています。

また、回答者全体の傾向として、製造業の停滞が指摘されています。サプライチェーンに及ぶBCPの策定が必要なこともあり、「策定済み」の伸びが少ないことに加えて、「策定中」が半減していることから、策定を諦めているのではとしています。

また、「外部からの調達・供給ができなければ事業継続できない」が、その社外サプライチェーンでの連携が重要な課題とされています。

また、東京中小企業家同友会が2018年10月にまとめたBCP策定状況調査では中小企業の74%がBCP未策定、その理由としては、BCP策定スキルを持つ人材がいないこと(帝国データバンクの調査-2018年5月実施、全国1万1千社が回答)より)が大きな原因と日本経済新聞が3月12日に報じています。

参考)
東日本大震災から8年……BCP策定企業は43%、風水害想定のBCPが増加傾向-NTTデータ経営研究所「東日本大震災発生後の企業の事業継続に係る意識調査(第5回)」-インプレス
https://netshop.impress.co.jp/node/6294

「東日本大震災発生後の企業の事業継続に係る意識調査(第5回)」3.11から8年、策定したBCPが機能した企業は1.7倍に増加 風水害を想定したBCPは増加傾向続く-NTTデータ経営研究所(プレスリリース)
http://www.keieiken.co.jp/aboutus/newsrelease/190308/index.html

供給網維持、中小が課題 大手、取引先と連携必要(帝国データバンク調査)-日本経済新聞
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20190312&ng=DGKKZO42329630R10C19A3TJ2000