印刷用紙が足りない！オイルショック以来の混乱は、災害など生産休止、生産縮小、中国需要などが原因-日本経済新聞など (2019年3月25日)

印刷用紙が足りない！オイルショック以来の混乱は、災害など生産休止、生産縮小、中国需要などが原因-日本経済新聞など (2019-03-25)
3月23日の日本経済新聞、および3月20日のNHKオンラインが、印刷用紙の深刻な不足を報じています。「発注量の半分しか確保できない」などといった状況から、複数の印刷会社で注文受付の一部停止通知が出ているとのこと。チラシなどに使う塗工紙の19年2月の流通在庫は前年同月に比べて4割少ない(日本洋紙代理店会連合会)、年明けの2割以上の値上げを受け入れても入手困難が54%(全日本印刷工業組合連合会)などの、関連団体のコメントが示されています。この原因には、2018年の複数災害などに伴う製紙会社の生産減少から在庫が薄くなっていたことに加えて、デジタル化による紙需要減少で製紙会社の生産規模集中があり、米中貿易摩擦による中国への輸出古紙の増加などが挙げられています。年度末で官公庁向けなどの印刷需要が高まることに加えて、改元需要などでさらに需要が増加することが想定されるのに対し、しばらくは需給逼迫が継続するとされています。参考) 紙が足りない！-NHKオンライン https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190320/k10011855211000.html 製紙会社、印刷業者と溝　大幅値上げ・供給不足に不満 -日本経済新聞 (2019年3月12日) https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42326670R10C19A3QM8000/ 印刷用紙、卸値2割上昇　在庫低水準で値上げ満額浸透 -日本経済新聞 (2019年2月12日) https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41148520S9A210C1QM8000/