購買部門の行き詰まりを打破し、変革と新たな価値創造をテーマとするレポートを、ForresterとArdent Partnerが発表-Ivalua他 (2019年5月13日)

購買部門の行き詰まりを打破し、変革と新たな価値創造をテーマとするレポートを、ForresterとArdent Partnerが発表-Ivalua他 (2019-05-13)
4月末に購買業務関連の興味深いレポートが、ForresterとArdent Partnerから発表されました。それぞれの概要を紹介します。 ■購買部門の変革を成功裏に行うためには(Executing A Successful Procurement Transformation)- フォレスター(Forrester) 購買部門の現状および成熟度調査を、Forrester社が1月に実施しました(Ivaluaがスポンサー)。それに対して北米及び欧州の417社の購買トップ層からの回答が寄せられたとのことで、それをまとめたレポートが4月29日に発表されました。レポートでの主な発見事項には、以下が挙げられています。 1).購買トップの自己診断は自社を過剰評価している。65％は「自社は進んでいる(Advanced)」と回答しているが、Forrsterの評価は「Advanced」は12％だけだ。一方、「初歩段階(Biginners)」は自己診断では4％のみであったが、60％が実際には「初歩段階」だった。現状を正しく認識できていない。 ※なお診断は、戦略、組織構造、システム、業務プロセス、業績成果測定の観点で実施 2).経営陣の支援が購買部門の変革には不可欠である。 3).最新の購買システムツールが、実行手段として不可欠である。 4).システムツールの選択失敗に後悔している企業が相当数ある。そして主な推奨事項として、以下が挙げられました。 a).本当の成熟度レベルを知るためには、社外診断を受けるべきである b).社内他部門の理解・協力を得るには、経営陣(C-Level)の支援を得ること c).最新の購買システムツールを、改革実行手段として使うこと d).現在および将来のニーズを見据えて、変革計画を立案することデジタル変革の色が若干強くなるところもありますが、じっくり読み込む内容がある、興味深いレポートに思えます(最下部のリンクから入手可能です)。また内容説明Webinarが、5月29日23時～と、比較的聴講しやすい時間に開催されます。申込先URLは以下。 http://info.ivalua.com/us/webinar-forrester-2019-executing-a-successful-procurement-transformation ================ ■CPO Rising 2019: #ValueExpansion - Ardent Partners 調査・コンサルティング会社のArdent Partnersは、4月25日に全56ページの調査レポートを発表しました。この第14回目のCPO向けレポートは以下の内容で始まっています。「購買職の重要性は係属しているが、手の届く果実は取り尽くし、成果の高原(ピラト―)に達している（高みにあるが伸びは無い）。それを打破するために新しいアイデアやアプローチが求められている。それゆえ、「＃ValueExpansion（価値を拡張する」の名のレポートを発行する」その内容は、以下の4章より構成されています。 1). CPOの現状 - 購買業績のピラト―的停滞化など 2).購買業務の現状 - 事業に貢献する成果・業績目標を見つけ出す必要 3).購買部門の業績(パフォーマンス) - 2019年の測定結果 4).成功するための戦略 - 成功の秘訣を複数個紹介主要な論調は、従来の成果指標の伸び悩みを打破し、企業/事業への貢献価値を拡張していく内容になりますが、調査データを多数引用した重厚な内容になっています。入手先) Ardent Partners Announces “CPO Rising 2019: #ValueExpansion” Report Publication - Ardent Partners http://cporising.com/2019/04/25/ardent-partners-announces-cpo-rising-2019-valueexpansion-report-publication/