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サプライチェーン領域へのブロックチェーンは慌てるな、適用の多くが今後数年間は成果を出せずに停滞するとの予測を発表-ガートナー (2019-05-14) | ||
調査会社ガートナー社は5月7日に、2023年までにサプライチェーン領域にブロックチェーン技術を適用しようとするプロジェクトの9割が、ブロックチェーン適用の成果がうまく出せない「ブロックチェーン疲れ(Blockchain Fatigue)」を起して停滞するとのリリースを発表しました。 ガートナー社の調査によると、ブロックチェーンは注目を集めているものの、調査をすると、サプライチェーン領域ではブロックチェーンの適用範囲が限られ、実際に投資しているとの回答は9%に留まるとのことです。また適用の実情も、技術的未成熟や標準の欠如などから試行レベルに留まっているのがほとんどとされています。ゆえに、ガートナー社は導入を過ぎないように提言しています。 なお、ブロックチェーンの購買・サプライチェーン領域適用については、コストメリットも不明確で、企業間情報連携の仕組みを構築し、収益化したいベンダーの口実になっていないかについては、昨年のIt's購買系ブログ記事「購買ブロックチェーンの正体~概要、採用メリットそして限界 」にて取り上げてみました。 組織的なプロセス標準化・清流化対応なく、個人のエクセルマクロのごとく利用されて混乱が起こってもいるRPAツールとともに、ブロックチェーンも「Hype(過度な期待)」期から「幻滅期」にしばらく入るのかもしれません。 参考) Firms turn away from blockchain as it 'lacks practical application'-CIPS(Supply Management) https://www.cips.org/en/supply-management/news/2019/may/blockchain-technology-lacks-practical-application/ 購買ブロックチェーンの正体~概要、採用メリットそして限界 -It's購買系ブログ http://www.itscobuy.com/blog/?p=602 ガートナー、国内企業のブロックチェーンに関する意識調査の結果を発表-ガートナージャパン (ただし、サプライチェーン領域以外の回答も含む) https://www.gartner.com/jp/newsroom/press-releases/pr-20190411 |